店舗運営本部 店長
2004年入社Y.M
副店長として首都圏、東海エリアの店舗で経験を積み、入社13年目の2019年に蕨店の店長に就任しました。蕨店は幹線道路に面したロードサイト店舗で、トイザらス‧ベビーザらスの併設型店舗です。商品が多く、お客様の滞在時間も長いので、副店長3名、アソシエイト(パート・アルバイト従業員)30名の体制で運営しています。仕事は、売上‧在庫管理、チームメンバーの採用‧ 育成、労務管理など、運営にかかわるすべての業務です。アソシエイトと一緒に売り場づくりや接客、レシービング(荷受け作業)もおこないます。
2021年の5月には、兼任という形で川口店の店長に着任しました。こちらは郊外のショッピングモール内にあり、売り場面積、商品数、アソシエイトの人数とも蕨店の3分の1ほどの店舗。中高生のお客様も多く、ショッピングや食事の前後に立ち寄っていただくことを想定した店舗です。近年、トイザらスが注力している店舗形態であり、新店のオープニングから兼任した店長は過去にいないと聞いたので、話があった直後に「ぜひチャレンジさせてください」とお願いしました。不安よりも、経験したことがない環境で成長したいという思いの方が強かったですね。
兼任を引き受けてよかったと思うことは二つあります。一つは、さまざまな角度で店舗を見れるようになったこと。川口店の売り場づくりや人材育成で壁にぶつかったとき、蕨店と比較することによってそれぞれの課題と強みが見えるようになったのです。これを続けていけば、店長としての仕事の幅をさらに広げていけるという手応えがあります。
もう一つは、蕨店のチームメンバーが短期間で成長してくれたことです。川口店のオープン前後は、蕨店に顔を出すこともままならない状況でした。まだ経験の浅いチームメンバーもいましたが、「仲間を信じて任せればチームは強くなる」と確信していたので、私は川口店の仕事に専念。大きな波を乗り切ってから蕨店に戻ると、今までにないたくましさと一体感がありました。
私が感じている店長の魅力は、トイザらスという世界的な知名度を誇る玩具店に、自身の考えやチームメンバーのアイデアを反映できること、そしてアクションを起こして変えていけることです。チェーンオペレーションなので責任と権限に加え、明確な根拠が必要ですが、お客様、会社にとってメリットがある取り組みであれば挑戦する機会を与えてくれる会社です。また、以前、マネージング・ディレクターが来店された際には、兼任して気づいたこと、次世代の店長を育成するために必要だと思っていることをすべて伝えました。最前線で感じていることをそうして経営陣に伝えることも、店長の使命だと思っています。
忘れられないのは、蕨店に来て2年目を迎えた頃の出来事です。売上が伸びない原因がつかめず悩んでいた私は、採用から間もない高校生のアソシエイトのおかげで店舗サービスの本質に気づいたのです。誕生日イベントの企画として彼女が提案したのは、趣味で始めたというバルーンアートでした。当時、蕨舗ではマジックバルーンを使うという店内イベントは行っていなかったのですが「どうしても子どもたちにプレゼントしたい」という彼女の熱意を認めて許可しました。
すると、バルーンアートを知らない他のアソシエイトからも「私も手伝いたい」「教えてほしい」と声が上がり、みんなでマジックバルーンを作りました。そしてイベント当日に誕生日を迎えた子どもたちにプレゼントしたところ、すごく喜んでくれて。それをご覧になったお客様からも「次はいつですか」とたくさんのお問い合わせをいただきました。
そこで気づいたのは、お客様に喜んでいただける可能性があれば、どんどん取り入れて提供するのがトイザらスらしさだということです。店舗サービスに対する私自身の基準ができたので精神的にすごく楽になり、チームメンバーに対しても根拠に基づいた指示ができるようになりました。これはトイザらスの働き方にも合致するところです。現在は、チームメンバーみんなのポテンシャルを最大限に引き出し、お客様にとって最高のサービスと商品を提供するのが私の仕事だと思っています。
土日は仕事をしていたいので休むのは平日です。オンオフの切り替えがうまくないので、子どもたちを学校へ送り出してから近所の大きな公園に出かけて、外周を歩きます。1時間以上歩き続けることもありますが、家族とは気持ちが整った状態で一緒にいたいのでそれがルーティンになっていますね。 その後は妻と家事をしたり、食事をしたりして過ごします。そして子どもたちが帰ってきたら宿題を見てあげて、一緒にお風呂に入ってたくさん話をします。1~2月、9~10月はまとまった休暇が取れますので家族旅行に出かけていますね。