1970年に従来のサブコンパクトクラス車、A100バンの跡を継ぐ形でデビューしたダッジラムバン。横幅は2メートルほどにまで拡大され、エンジンも強力な7.2リッターV8が選択できるようになるなど、積載能力も動力性能も大幅にアップしていた。ラムバンはアメリカではフルサイズバンというカテゴリーに属しており、フォードのエコノラインやシボレーのシェビーバンなどと共に商用やプライベートユースで幅広い層に支持されていた。ホットウィールがモチーフに選んだのは、1993年に登場した第3世代のラムバンだ。注目したいのは、アメリカではキャンピングカーから派生したバニング・スタイルを除けば、あまりカスタマイズされることのないラムバンをレース仕様にアレンジしている点。実はこのスタイルは日本のダッジバン愛好家が生んだもので、それがアメリカのホットウィールに反映されたというのが何とも楽しいエピソードだ。