フォード トランジットはアメリカのフォードのヨーロッパ現地法人が企画開発を行った商用バンで、1953年に発売され、現在は2014年にデビューした8代目が生産されている。
ホットウィールがモチーフに選んだのは、1965~1978年まで生産された2代目トランジットをベースに、英国フォードが同車のプロモーション用に製作したいわば“ホットロッド仕様”である。
同車は1971年に英国のブランズハッチ(サーキット)で行われたイースター・ミーティングでデモンストレーション走行を行い大いに話題を振りまいた。
見た目はオーバーフェンダーと太いタイヤで武装されていたが、背の高いバンフォルムはトランジットそのもの。しかし、驚くべきはその中身で、ル・マン24時間レースを制したことでも知られるレーシングカー、フォードGT40用のエンジン、シャシーを使用しており、最高速度は270km/h!にも達したと言われる。
今回は実在車両ではなく、1970年代のアメリカで流行した様式のカスタムペイントで仕上げられている。