現在のGR 86の原点とも言える存在が、1972年に2代目カローラの高性能モデルとして登場したスポーツグレードのレビン、および姉妹車のスプリンター トレノである。生い立ちとしては、小型大衆車、カローラの2ドアモデルに、格上のスペシャリティカー、セリカGT用の1.6リッターDOHCエンジンを搭載するというもので、1970年代に入り日本でも活性化し始めたモータースポーツ(ラリー/サーキット走行)競技でのニーズを見込んだものでもあった。普通のカローラとの外観上の識別点は、4輪に備えられたビス留めのオーバーフェンダーだ。同車は日本専売モデルであったが、昨今では世界的人気を誇るAE86型レビン、および姉妹車のスプリンター・トレノの始祖として、グローバルレベルで名車としてカウントされている。日本では型式のTE27型から「ニーナナレビン」と呼ぶことが多い。ホットウィールでは同車を新規金型で再現。リアスポイラーとチンスポイラーでカスタムされている。カードの車名表記が日本語となっている点にも注目だ。