シリンダー内を円柱型のピストンが上下することでパワーを生み出す一般的なレシプロエンジン。それとはまったく異なるおむすび型のピストン(ローター)の回転運動でパワーを生み出すのがロータリーエンジン(RE)で、世界に先駆けてRE実用化に成功し、一時はそれをアイデンティティに据えたのが日本のマツダである。RX-7はRE専用車として1978年にサバンナRX-7というネーミングで登場。1985年には2代目、1991年には3代目が登場して2003年にその歴史に幕を下ろしている。ホットウィールがモチーフに選んだのは3代目のRX-7で曲面を多用した有機的なフォルムが特徴となっており、型式(FD3S)から一般的にはFD(エフディー)の愛称で親しまれている。RE自体は、4ドアセダン(クーペ)へとフォーマット変更した後継機種のRX-8にも搭載されたが、2基のターボを装着して280馬力の最高出力を誇ったFDよりもパワーダウンしており、車体も重くなったことから、FDの人気は衰えることはなく高まる一方で現在に至っている。ホットウィールではそんなマツダが誇る不滅の名スポーツカーの姿を、実車を忠実にスケールダウンしている。