1970年代後半に日本に到来したスーパーカーブーム。その主役となったのが1974年にイタリアのランボルギーニが発売したカウンタックだ。楔形の超未来的なデザイン、ドアが垂直方向に跳ね上がるシザースドア、点灯時にライトがピョコンと起き上がるリトラクタブル式ヘッドライト、そして最高速度300km/hを標榜する源となった車体中央に搭載されたV型12気筒のエンジンなど、文字通りのスーパーなクルマとして世界のクルマ好きを驚嘆させた。ホットウィールでは、その熟成形として、エンジンを5.2リッターにまで拡大して、4バルブ(QVはQuattro Valvole:4つのバルブの意)化したQVをモチーフに選んでいる。ランチア ストラトス ゼロは1970年に、イタリアのトリノ自動車ショーで披露されたワンオフのコンセプトスタディである。のちに量産車として発売されるストラトスとは別物で、デザインはカウンタックと同じくベルトーネ社が手掛けていることもあって、今回のカップリングが実現した。