1998年に僅か400台が販売された22B-Stiバージョン。インプレッサの2ドアボディ車をベースに改造され、外観上最大の特徴となったのが大型化された前後のブリスターフェンダーで、全幅にして標準モデル比で80mmも拡大していた。その意匠は、WRC(世界ラリー選手権)で3連覇を達成したラリー・マシーンをイメージしたもので、前後バンパーやリアウィングも専用部品が装着された。また外見だけでなく、エンジンも2,2リッターへと排気量を拡大した専用ユニットが搭載され、最高出力こそ当時の日本車の自主規制枠いっぱいの280馬力だが、大幅なトルクアップで全域で扱いやすくなおかつ速いというメリットをもたらした。当時としては非常に高額な500万円というプライスタグを掲げたが、僅か2日間で完売したことも話題となった。現在では新車時の価格の数倍で取引されることも珍しくない、超コレクターズカーである。ホットウィールはそんな迫力満点の22B-Stiの姿を3インチサイズに巧みにスケールダウンしている。